2018-01-01から1年間の記事一覧

【18th Century Chronicle 1756-60年】

【18th Century Chronicle 1756-60年】 ◎郡上藩宝暦騒動*1754.8.10/美濃 美濃郡上藩の農民が、検見取りによる年貢増徴に反対し強訴。以降1758年まで、藩との抗争が続く。*1758.2.24/美濃 郡上藩領の農民が再び一揆を起こす。*1758.10.28/ 幕府は、郡上一…

【18th Century Chronicle 1751-55年】

【18th Century Chronicle 1751-55年】 ◎主君押込(おしこめ)*1751.11.11/江戸 三河岡崎藩主水野忠辰が重臣らにより座敷牢に押し込められる。 主君押込は、鎌倉時代から武家社会に見られた慣行だが、特に江戸時代の幕藩体制において、行跡が悪いとされる藩…

【18th Century Chronicle 1746-50年】

【18th Century Chronicle 1746-50年】 ◎加賀騒動*1746.7.2/加賀 加賀藩で財政改革に手腕を発揮した大槻伝蔵が、保守派の反撃で失脚し蟄居閉門となる。(加賀騒動) 「加賀騒動」は、延享3(1746)年に加賀藩で起こったお家騒動で、「黒田騒動(1632)」や「伊…

メルロ・ポンティ『知覚の現象学』断章

メルロ・ポンティ『知覚の現象学』断章《「語る」という現象において、話し手は語るに先立って考えるのではない。話す間に考えるのですら無い。語るということが考えることなのである。》 現象学的思考の分かりやすい例である。先に「考えたこと」が有るので…

【18th Century Chronicle 1741-45年】

【18th Century Chronicle 1741-45年】 ◎「公事方御定書」と「御触書寛保集成」*1742.4.6/江戸 「公事方御定書」が仮完成し、その編纂に尽力した三奉行らを褒賞する。*1744.-.-/江戸 法体系整備の一環として、幕府初期からの法令集「御触書寛保集成」成る。…

【18th Century Chronicle 1736-40年】

【18th Century Chronicle 1736-40年】 ◎大岡越前守忠相*1736.8.12/江戸 幕府は、江戸町奉行大岡忠相を寺社奉行とする。 大岡忠相は、8代将軍徳川吉宗の享保の改革を町奉行として支え、江戸の市中行政に携わり、関東一円の行政改革に尽力した。忠相は、旗…

【18th Century Chronicle 1731-35年】

【18th Century Chronicle 1731-35年】 ◎尾張藩主徳川宗春と将軍吉宗*1731.3.-/ 尾張藩主徳川宗春が「温知政要」を著す。*1731.9.-/尾張 尾張の新藩主徳川宗春は、自身の考えに基づき開放政策を推進。遊里を解禁し、芝居や祭礼の制限も取り払うなどの政策…

『Get Back! 60’s ビートルズとわれらの時代』(別冊太陽 s57刊)

『Get Back! 60's ビートルズとわれらの時代』(別冊太陽 s57刊)より 1960年代(s35〜s45)はまさに高度成長の只中であり、さまざまな社会・文化現象が展開された時期である。 そして団塊の世代(s22-24生れ)が、小学高学年から高校卒業に至る時期。おんぼろ木造…

坂口安吾の断章から

坂口安吾の断章から*坂口安吾botより 「老人というものは、口を開けば、昔はよかった、昔の芸人は芸がたしかであった、今の芸人は見られないと言う。何千年前から、老人は常にそう言うキマリのものなのだ。それは彼らが時代というものに取り残されているか…

【18th Century Chronicle 1726-30年】

【18th Century Chronicle 1726-30年】 ◎天一坊事件*1729.4.21/江戸 将軍吉宗の御落胤と称して、庶民から金品をかき集めていた修験者改行が、嘘を暴かれ獄門となる。(天一坊事件) 享保13(1828)年、山伏の源氏天一坊改行は、江戸幕府8代将軍徳川吉宗の御落…

【18th Century Chronicle 1721-25年】

【18th Century Chronicle 1721-25年】 ◎享保の改革*1721.4.-/江戸 幕府が「大奥法度」を定める。*1721.閏7.-/江戸 幕府が勘定所の職務を分割し、「公事方」(訴訟関係)と「勝手方」(農財政)を定める。*1721.8.2/江戸 幕府が評定所門前に「目安箱」を…

『知覚の現象学』メルロ゠ポンティ

『知覚の現象学』メルロ゠ポンティ《身体は、必然的に「ここ」にあるのと同様、必然的に「今」実存している。それは決して「過去」となることはできない》 近代観念論の「主体-客体」という構図から脱却するために、いまだ主客未分化の「志向的意識」に着目…

【18th Century Chronicle 1716-20年】

【18th Century Chronicle 1716-20年】 ◎第8代征夷大将軍徳川吉宗、就任する。(1716年-1745年)*1716.4.30/ 第7代将軍家継(8)没。*1716.5.1/江戸 紀州藩主徳川吉宗が将軍家を継ぐ。*1716.5.16/江戸 幕府は、将軍家宣・家継時代「正徳の治」を進めてき…

【18th Century Chronicle 1711-15年】

【18th Century Chronicle 1711-15年】 ◎正徳の治*1711.2.7/対馬 幕府は新井白石の建言にそって、対馬藩主宗義方に、朝鮮通信使に対する礼遇を改めるよう通知する。将軍の称号も日本国大君から「日本国王」に改めさせる。*1711.40.25/ 宝永8(1711)年4月25…

【18th Century Chronicle 1706-10年】

【18th Century Chronicle 1706-10年】 ◎宝永の天災・人災*1707.10.4/東海〜四国 東海から四国に及ぶ諸国で大地震が発生する(宝永大地震)。*1707.11.23/中部・関東 富士山が大噴火する。*1708.3.8/京都 油小路より出火、内裏・仙洞御所はじめ417町、寺…

【18th Century Chronicle 1701-05年】

【18th Century Chronicle 1701-05年】 ◎赤穂浪士討ち入り(赤穂事件)*1701.3.14/江戸 赤穂藩主浅野長矩が、江戸城中松之廊下で高家吉良義央に刃傷に及ぶ。*1701.4.19/播磨 赤穂藩元家老大石良雄が、赤穂城を開城する。*1702.12.15/江戸 赤穂藩元家老大…

【19th Century Chronicle 1868年】

【19th Century Chronicle 1868年】 ◎鳥羽・伏見の戦い*1868.1.3/京都 京都南部の鳥羽・伏見で、薩摩・長州藩兵と旧幕府軍が戦い、一連の「戊辰戦争」が開始される。「鳥羽・伏見の戦い」*1868.1.6/大阪 大坂に陣取っていた幕府軍の総大将徳川慶喜将軍が、…

【19th Century Chronicle 1867年】

【19th Century Chronicle 1867年】◎大政奉還と王政復古(1867年)*1867.1.9/京都 睦仁親王(明治天皇)が、京都で即位する。 *1867.4.-/土佐 土佐藩が亀山社中を「海援隊」と改称し、藩の傘下に置く。 *1867.5.21/京都 土佐藩士板垣退助(乾退助)・中岡…

【19th Century Chronicle 1866年】

【19th Century Chronicle 1866年】 ◎薩長同盟と幕府の権威失墜(1866年)*1866.1.21/京都 薩摩藩邸(小松帯刀邸)において、坂本龍馬らの斡旋で、木戸孝允と西郷隆盛が「薩長同盟」を密約する。*1866.4.14/大坂 薩摩藩士大久保利通が、長州征伐における薩…

【19th Century Chronicle 1865年】

【19th Century Chronicle 1865年】 ◎第二次長州征伐と薩長連合(1865年)*1865.1.2/長門 高杉晋作ら急進派が挙兵し、下関を占拠する。*1865.1.15/ 幕府が、長州藩主毛利敬親父子の服罪により、長州征伐の中止を布告する。*1865.3.15/長門 長州藩が奇兵隊…

【19th Century Chronicle 1863-64年】

【19th Century Chronicle 1863-64年】 ◎幕末の政変(1863/文久3)*1863.3.4/京都 将軍家茂が上洛し、二条城に入る。*1863.4.20/京都 上洛中の将軍家茂は、朝廷に約束した攘夷の実行期日を5月10日と伝える。*1863.5.10/長門 長州藩は、約束期日を待ち受け…

【19th Century Chronicle 1861-62年】

【19th Century Chronicle 1861-62年】 ◎幕末のテロリズム(1861-62)*1861.5.28/江戸 水戸藩浪士が、イギリス仮公使館にオールコック公使を襲い、書記官らを負傷させる。*1862.1.15/江戸 江戸城坂下門外で、老中「安藤信正」が水戸藩浪士らに襲われ負傷す…

【19th Century Chronicle 1856-60年】

【19th Century Chronicle 1856-60年】 ◎安政の大獄*1858.4.23/ 彦根藩主「井伊直弼」が、幕府大老に就任する。*1858.6.19/ 幕府が、「日米修好通商条約」および貿易章程に調印する。*1858.6.25/ 幕府は将軍家定の後継を、13歳の紀伊藩主徳川慶福(のち家…

【19th Century Chronicle 1851-55年】

【19th Century Chronicle 1851-55年】 ◎島津斉彬と幕末の薩摩藩*1851.2.-/薩摩 島津斉彬が薩摩藩主となる。お由羅騒動に決着。*1851.8.-/薩摩 藩主島津斉彬が鹿児島に精錬所を設置する。*1852.*.*/薩摩 藩主島津斉彬が、反射炉の築造を開始する。*1855.…

【19th Century Chronicle 1846-50年】

【19th Century Chronicle 1846-50年】 ◎調所広郷と薩摩藩財政改革*1848.12.18/ 薩摩藩家老調所広郷が、琉球密貿易の責任を取って江戸藩邸で服毒自殺をする。 天保の時期ともなると、各藩ともに財政がひっ迫して危機的状況となっていた。そんな中で、いち早…

【19th Century Chronicle 1841-45年】

【19th Century Chronicle 1841-45年】 ◎天保の改革*1841.閏1.30/ 第11代将軍徳川家斉(69)没。将軍職を家慶に譲った後も、大御所として実権を握り、50年にわたる長期政権を続けた。*1841.4.17/ 家斉の側近として権勢をふるった三佞人、若年寄林忠英・御用…

【西部邁が死ぬまで許せなかった「大衆社会の病理」】

【西部邁が死ぬまで許せなかった「大衆社会の病理」】 www.iza.ne.jp このようなタイトルで、東大での元同僚だった舛添要一が、西部邁への追悼記事を書いている。これは西部へのレクイエムとしては、適切なものだと思える。かつて、通り魔殺人事件などが頻発…

【19th Century Chronicle 1836-40年】

【19th Century Chronicle 1836-40年】 ◎この年、天保の飢饉、さらに深刻化。各地に餓死者続出、一揆・打ちこわしが多発する。*1836.7.-/北陸 凶作や米価高騰のため、越前・加賀などで打ちこわしがおこる。*1836.8.20/甲斐 都留郡の農民が、米の買い占めに…

【19th Century Chronicle 1831-35年】

【19th Century Chronicle 1831-35年】 ◎江戸の怪盗、鼠小僧次郎吉、小塚原でさらし首に。*1832.8.19/江戸 盗賊鼠小僧次郎吉が、小塚原で処刑される。 鼠小僧次郎吉は鳶人足が生業だったらしいが、博打で身を持ち崩し、父親から25歳の時に勘当される。その…

【京都駅舎など、もろもろ】

【京都駅舎など、もろもろ】 日本最初の官営鉄道新橋-横浜間に次いで、2番目の鉄道として 京都-神戸間が、1877(明治10)年に開通した。この時の京都停車場(京都駅)の初代駅舎は赤煉瓦のモダンな建物で、現在よりやや北側に設置され、京都市民には「七条(ひ…