自分史

【そこにはフォーククルセダーズが流れていた】

【そこにはフォーククルセダーズが流れていた】 ◎フォーク・クルセダーズとフォークソングブーム *1968.2.20/ 大ヒットの「帰って来たヨッパライ」に続く第2弾として、翌2月21発売予定の「イムジン河」が、突如、発売中止される。 この時期のラジオ局は、「…

【十円硬貨の記憶】

【十円硬貨の記憶】 人生最初の記憶は何だったのか。父親が、祖母の田舎である富山に行ってきて、駅で受けとった釣り銭を示しながら、「これが新しい10円硬貨だ」と見せていたという記憶がある。 十円銅貨は昭和26年から製造を始めたらしい。となると、わた…

【60・70年安保/大学紛争メモ】

【60・70年安保/大学紛争メモ】 ◎東大安田講堂事件 1969年1月(s44)、学生に占拠されていた東大安田講堂が、遂に封鎖解除された。この東大安田講堂の攻防は、京都の実家でぼんやりとテレビで観ていた。安田講堂バリケードへの機動隊導入と封鎖解除は、70年安…

【絵本のプレゼント】

【絵本のプレゼント】 孫娘の二歳の誕生会をやるので来てくれと、次男ところから連絡があった。さて、誕生日プレゼント無しの手ぶらというわけにもいかず、久しぶりに本屋に寄った。 学生時代に同居していた、兄とこの甥っこにも、金のない時のアイデアで絵…

【1970年 三島事件の記憶】

【1970年 三島事件の記憶】 ≪爆報!THEフライデー【三島由紀夫の妻…壮絶人生】≫ 2017.11.24 https://kakaku.com/tv/channel=6/programID=29386/episodeID=1116296/?fbclid=IwAR360zPmJABq8tivPBx2cgrJG5rrxyB0C7_Dop1zi7-yS-kFDQdfMh5uIws 三島由紀夫の没後47…

【新入社員研修のことなど】

【新入社員研修のことなど】 1973年4月資生堂に入社して、伊豆の山間にある立派な研修棟に缶詰されて、一週間の新入社員研修、こういう団体生活は大の苦手だった。 研修はいろいろなメニューがあったが、気晴らしにと行われた山間ラリーみたいな研修で、事前…

【本棚の隅にあった古い本から】

【本棚の隅にあった古い本から】 本棚を久しぶりにいじっていたら、こんな本が出てきた。『近代詩人集』、新潮社刊の世界文学全集の中の一巻で、奥付を見ると、なんと昭和五年五月発行となっている。西欧著名詩人のアンソロジーで、目次を見ると、知らない詩…

【戦争は知らない / フォーク・クルセダーズ】

【戦争は知らない / フォーク・クルセダーズ】https://www.youtube.com/watch?v=79Ld-CdgVeg&list=RD79Ld-CdgVeg&start_radio=1&t=12 この曲は、寺山修司が作詞して、ラテン歌手坂本スミ子が歌ったが、シングルのB面でまったくヒットしなかった。ところが、…

【江戸川乱歩 没後50年】(2015. 8記)

【江戸川乱歩 没後50年】(2015. 8記) NHK ETV特集「二十の顔を持つ男〜没後50年・知られざる江戸川乱歩〜」を観た。 乱歩に出会ったのは中学生の頃、少年向けポプラ社の「怪人二十面相」シリーズ。その後、家の物置に講談社探偵小説全集が転がっている…

フランケンシュタインと英語の絵本

【フランケンシュタインと英語の絵本】 『フランケンシュタイン "Frankenstein"』は、イギリスの小説家メアリー・シェリーが1818年に匿名出版したゴシック小説であり、SFやホラー小説の先駆でもある。原題は『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメ…

高野悦子『二十歳の原点』

【高野悦子『二十歳の原点』】 NHK「かんさい熱視線」(2/10)で、高野悦子『二十歳の原点』が取り上げられた。50年近くたった今でも、読まれているというのが驚きだ。 半世紀近く前、学園紛争や反体制活動の狭間で、社会活動と個人の恋愛などの葛藤に悩み自殺…

旭丘中学校

【旭丘中学校と旭丘事件】 母校旭丘中学校、半世紀前を思い出して投稿します。昭和36年度入学です。 写真1.航空写真での全景。敷地の様子は変らないが、北山通り側にプールが出来ているようですね。昭和22年に京都市立待鳳中学校として創立、その名のごと…

映画でデート?

【映画でデート?】 『ラスベガス万才』 ”Viva Las Vegas”(1964/米) http://movie.walkerplus.com/mv9514/ 高校になったばかりのとき、女の子との初めてのデートで観たのがこれ。そのころ洒落たデートの仕方など知らず、何となくエルビス・プレスリーとい…

【猫のことなど】

【猫のことなど】 (一) 子どもの頃、何代かにわたって猫を飼ってもらったが、雌猫は子どもを生むと困ると言って雄猫ばかりだった。雄猫は、数年すると帰ってこなくなる。いまと違って、猫は放し飼い、勝手に餌を食べて、昼寝して、夜になると遊びに出かけ…

『「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと

『「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと読む」世界』http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/23/news055.html これは西陣周辺の織屋[オリヤ]の次男として生まれた育った自分にとっては、きわめて当たり前のことだった。…

絵本など

【絵本など】 せなけいこ「ねないこだれだ」、かこさとし「はははのはなし」、ブルーナ「ミッフィー」、北杜夫 作 和田誠 絵「ぼくのおじさん」 独身時代はずっと実家に同居していた。すでに兄の所帯になっており小さい甥も二人いて、なんとなく居候している…

018.交友など

【018.交友など】 森鴎外に『ヰタ・セクスアリス』という自伝的作品がある。自伝といっても、その性的な部分に焦点をあてたもの。"VITA SEXUALIS"はラテン語だそうで「性的生活」とでも訳すのであろうか。その意味を知って期待して手に取ったが、少年期から…

017.町内子供会

【017.町内子供会】 町内会の組織の中に、さらに子供会と青年会があった。写真は子供会の早朝ランニングで、後ろには青年会メンバーが交代で付き添う、先頭で率いているのがボランティアでリーダーをつとめるTさん。広くもない自宅の一室を、マンガ本など集…

016.正月の遊び

【016.正月の遊び】 古い写真を探してみたら、地蔵盆での集合写真が出てきたので掲示しておく。 「盆と正月」と並べ言われるように、年間ではこの二つが家庭の大きな行事だ。そして子供たちにとっても、これらに秋の祭礼を加えたものが、待ち遠しい楽しみで…

015.町内会リクレーション

【015.町内会リクレーション】 このころは町内会の活動も活発だった。春秋にはハイキング、夏場には渓流の川床ですき焼き、そして海水浴といろいろあった。写真は琵琶湖の舞子浜だが、この時期は大阪湾の甲子園浜や香枦園浜とかにも砂浜があって、水もきれい…

014.お祭り

【014.お祭り】 近くには「今宮祭」や「やすらい祭り」で有名な今宮神社があるが、うちの家は、より近くにある小さな「總神社天満宮」の氏子だった。天神様を祀った村の祠が、周囲が宅地化される時に囲いをつけて、やっと神社らしくなった程度の小さな神社だ…

013.小学校時代2

【013.小学校時代2】 小・中・高校すべて、京都市立の公立校だった。小学校では6クラス、中学は3校から集まるので12クラス、高校はさらに北区の5中学ぐらいから集まるが、入試選抜があるので13クラスということだった。いつも教室が足らず鉄筋コンクリー…

012.近所の人々3

【012.近所の人々3】 写真は家のすぐ前で凧揚げをしているところ。通りすがりのおじさんが、勝手にカメラを向けて撮っていった。後日、家に来て写真を売りつける仕組で、母親から知らない人に勝手に写真を写されないように言われた。現像したのを持ってこら…

011.近所の人々2

【011.近所の人々2】 ひょうたん屋の向いの家に、Yちゃんが住んでいた。ちゃん付けで呼んでいても、もう40歳近くで、年取った母親と二人で暮らしている。その甥にあたる子供も近くに住んでいて、我々と同年齢で我々の遊び仲間だった。その子に聞いたところ…

010.近所の人々1

【010.近所の人々1】 「ひょうたん屋」(と呼んでいた)には、老夫婦が住んでいた。借家だったと思うが、主人一人で住んでいたところに、いつのまにか後妻といわれる少し年下の女性が住み込んだようだ。ほとんど近隣との付き合いもなく、隣家からの話として…

009.近所遊び

【009.近所遊び】 小学校に入ってからは、それまでの近所の子供たちとの遊びと、学校での友達との遊びとに分けられる。低学年では近くの子供との遊びが多く、高学年になるにつれて学校友達との遊びが増してゆく。それと共に、行動範囲も広がっていく。 近所…

008.小学校時代1

【008.小学校時代1】 小学校入学式の記念写真。表て道りに面した50mぐらいの近所に、これだけ同期生がいた、実は入院中で写ってないのがもう一人いるので、全部で5人になる。母が40歳の時の子なので、この中でうちの母親がいちばん歳をとっている。参観日な…

007.家族3

【007.家族3】 賀茂川に沿って賀茂街道を北大路から少し下がったあたりから、西に向けて堀川鞍馬口まで、紫明通りという広い道路が走っている。これは白川疎水が賀茂川を越えて、堀川にまで流れ込んでいた名残で、曲がりくねっている。しかも戦争中に強制疎…

006.家族2

【006.家族2】 祖父は明治11年ぐらいの生まれ、西郷の西南戦争の翌年というから、気が遠くなるような話だ。京都の生まれは確かだが、早くから丁稚奉公に出されたので、親元の記憶もあやふやらしい。寺も後日、知人の紹介で世話してもらった浄土宗の寺院に墓…

005.家族1

【005.家族1】 父親は明治末年の生まれ。上賀茂の社家の道楽者の私生児として生れた。十数人の兄弟姉妹が居るのだが、すべてが異父異母兄弟姉妹で、同じ両親の子としては自分一人だけとか、ある意味さびしい幼少年期をおくったようだ。一番年長の姉とは親子…