論考

【書くこと話すこと】

【書くこと話すこと】 ランダムな写真10枚ほどを見せて、「これらから一枚の写真を選び、それについて1000字(2.5枚)程度の文章を書け」とかやったら、ヘタな入社面接より有効だと思う。 さらに詳しくその人物の思考能力を調べるなら、「ネット検索可で3時…

『小野小町と小町伝説について』2/2

今から、種々の小町伝説を取り上げて先に分類した歌と結びつける作業に移るわけであるか、残念なことに私の手元にはほとんど資料がない。たった一冊だけあることはあるのであるが、それが資料として利用するには甚だ心もとないものである。手の内を見せてし…

『小野小町と小町伝説について』1/2

(S47年度前期、国文学特殊講義レポート/23歳) なぜ小野小町を取り上げるか、ということから始めようと思う。 小野小町という名を聞いて、まず私の頭に浮ぶのは絶世の美女というイメージである。何々小町と言えば美女の代名詞となっており、いつの世の男性…

(’00/07/13) インターネット時代と都市伝説

インターネット時代と都市伝説 「デジ委書庫」に掲載している拙論、『現代伝説考』http://www.eonet.ne.jp/~log-inn/txt_den/densetu1.htmを見て某誌ライターよりインタビューの依頼があった。「インターネット時代になぜ都市伝説が流行るのか」というテーマ…

(’90)芥川龍之介――『羅生門』と『鼻』にみる「意識」

芥川龍之介――『羅生門』と『鼻』にみる「意識」 (1990年ごろに書いたものです。今ならこういう書き方はしないと思うが、一つの思考過程として。) 芥川龍之介は『鼻』を漱石に激賞され、当時の文壇に認められる機縁を得たとされている。漱石は龍之介にあて…

(’98/04/06)『「内面」の終焉 』

「内面」の終焉 ――酒鬼薔薇少年にみる現代の精神風土―― これは1998年の4月に書いたものです。『文芸春秋』3月号に検事調書が掲載され、メディアのあり方について論議を呼びました。直接そのことの可否には言及していませんが、その調書記事に触発されて書い…

(’97/12/30)『マルチメディアがもたらす私たちの暮らしの変革』

マルチメディアがもたらす私たちの暮らしの変革 ――技術やシステムから人々の生活へ――(これは1997年12月に、さる投稿用に書いたものです。 その後どのように変わったか、比較してみるために掲載します。) 1980年、アルビン・トフラーの『第三の波』がベスト…

長崎小6少女殺人事件(5)

消すか消されるかの二者択一とは、まさしく「バトルロワイヤル」の世界である。しかし、A少女はこの小説や映画にのめり込んだから事件を起こしたのではない。逆に、このような二者択一の心的構造に陥ったからこそ、バトルロワイヤルで描き出される世界が、…

長崎小6少女殺人事件(4)

ごく大雑把な言い方をすれば、文学の主要なテーマ、とりわけ近代における小説文学のそれは「わたし探し」にあったと言える。恋愛小説が主流であったのも偶然ではない。自我が確立されようとする青春期などに、最初に出くわす「他」経験が異性(同性を含めて…

長崎小6少女殺人事件(3)

若者たちが、突然キレて引き起こす事件は散見される。かつて、学校でなにか注意されてカッとなった少年が、持ち込んでいたバタフライナイフで女教師を殺傷した事件などもあった。しかし、今回の加害少女Aは、報道の断片などから知るかぎり、事件の事前・事…

長崎小6少女殺人事件(2)

加害者少女Aと被害者少女Bは仲良しで、数人のクラス仲間とともにインターネットHPで交流していた。その後、二人の間にHP上の書き込みでトラブルがあって、それが事件の一因であったとも言われている。 被害者B少女は、快活で社交的で、包容力があり人望も…

長崎小6少女殺人事件(1)

このところ「蕩尽伝説」という文学・思想系研究者らしき人のブログ日記を愛読してるが、ド・チャット[06/26 01:31] 〜[06/26 02:00]で思いつき言及したら、それを当人にフィードバックせよというコメントがあった。チャット掲示板での数行言及ではあまりにも…

神戸児童殺傷事件

あの「少年A」が仮退院とかで社会に出てくるということらしい。この事件については『 「内面」の終焉』というテーマで言及したことがある。このところ、ほぼ同年齢の息子と接する機会が増えているのだが、書いたことにさほど間違いがないとの感を強めている…