京都

【ご近所徘徊 城陽市寺田「水度(みと)神社」】

【ご近所徘徊 城陽市寺田「水度(みと)神社」】 京都の神社仏閣 水度神社 さほど有名ではないが、歴史は奈良時代に遡るという。参道から裏山まで整備されて恰好の散歩コース。ただし観光客は皆無で、朝夕はひたすらご近所のジーさんバーさんに占有されている(…

【紫野 今宮神社「あぶり餅」】

【紫野 今宮神社「あぶり餅」】 京都今宮神社門前では、数百年を越す二軒の「あぶり餅屋」が、向かい合わせで競っている。これまで幾度か触れたことがあるのだが、正面から取り上げたことがなかった。上賀茂神社「やき餅」を取り上げた機会に、こちらもまと…

【洛中・洛外】

【洛中・洛外】 ≪図1≫ 西暦794年に都とされた「平安京」は、南北5.2km、東西4.5kmの長方形に区画された都城であった。北は一条通から南の九条通、東は東京極大路から西の西京極大路で区切られ、京内は東西南北に走る大路・小路によって碁盤の目のように条坊…

【京都御所/猿ヶ辻】

【京都御所/猿ヶ辻】 京都御所の北東角に「猿ヶ辻」と呼ばれる場所がある。御所のその一角、は角が取られたような造りになっている。これは「艮(丑寅・うしとら)の方角」が「鬼門」とされ、その「角(つの・かど)を取る」という意味で一角の塀がへこんだ形に…

【千成餅食堂の世界】

【千成餅食堂の世界】 京都に「千成餅食堂」という大衆食堂チェーンがある。厳密にはチェーン系列店ではなく、ゆるやかな暖簾わけによって屋号を共有しているだけで、それぞれ独立した個人経営の食堂のようである。 google mapで検索すると、京都市内に図の…

【京都駅舎など、もろもろ】

【京都駅舎など、もろもろ】 日本最初の官営鉄道新橋-横浜間に次いで、2番目の鉄道として 京都-神戸間が、1877(明治10)年に開通した。この時の京都停車場(京都駅)の初代駅舎は赤煉瓦のモダンな建物で、現在よりやや北側に設置され、京都市民には「七条(ひ…

【丑の刻参り】

【丑の刻参り】 「丑の刻参り」は、丑時詣・丑参り・丑三参りとも呼ばれ、丑の刻(午前1時〜午前3時ごろ)に神社の御神木に、憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪術の一種である。嫉妬に狂った女性が、白衣に扮し頭にかぶった…

【たこ焼きとキャベツのお話し】

【たこ焼きとキャベツのお話し】 たこ焼き発祥地大阪を始め、大半の関西では、たこ焼きにキャベツを入れないで、中のとろみを楽しむ。しかし、たこ焼き後進国の関東を始め、他の地域はキャベツを入れる。これは何故か? 実は、京都ではキャベツをたっぷり入…

【上賀茂神社名物「やきもち」】

【上賀茂神社名物「やきもち」】 京都今宮神社門前では、数百年を越す老舗の「あぶり餅屋」が、向かい合わせで競っているが、葵祭で有名な上賀茂神社の門前にも、「賀茂のやきもち」として知られる二店舗がある。神社前広場で一の鳥居の真向かいにある「葵屋…

【東西の高低差と京都の街】

【東西の高低差と京都の街】 地図上の赤線、つまり京見峠から杉坂口、鷹峯から舟岡山を経由し、そこから千本通りを南下するところに一本の稜線があると考える。そしてそれはまさに、平安京の朱雀大路に重なる。つまりその部分が高くて、左側の右京は桂川水系…

【京都・文学散策4】

【京都・文学散策4】 〇京都・文学散策10.雁の寺・等持院・紫野>水上勉『雁の寺』 岸本南獄が死んだ日の前日、…… 衣笠山麓にある孤峯庵(こほうあん)の住職、北見慈海が訪ねてきた。…… 「どうや、どんなあんばいや」 慈海和尚は、玄関に出た顔見知りの女中…

【京都・文学散策3】

【京都・文学散策3】 〇京都・文学散策7.二条后・芥川>『伊勢物語』六段 昔、男ありけり。女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。芥川といふ河を率ていきければ、草の上に置きたりける露を、「かれ…

【京都・文学散策2】

【京都・文学散策2】 〇京都・文学散策4.紫野・賀茂の祭>『今昔物語集』巻二十八第二「頼光の郎等共、紫野に物見たる語」 今は昔、摂津守源頼光朝臣の郎等にて有りける、平貞道・平季武・坂田公時と云ふ三人の兵有りけり。・・・ 然て、紫野樣に遣らせて行…

【京都・文学散策1】

【京都・文学散策1】 〇京都・文学散策1.八百卯・丸善書店>梶井基次郎『檸檬』 どこをどう歩いたのだろう、私が最後に立ったのは丸善の前だった。平常あんなに避けていた丸善がその時の私にはやすやすと入れるように思えた。 「今日は一つ入ってみてやろう…

【叡電都市伝説の旅】

【叡電都市伝説の旅、路線図】 右の路線図は、京都人にはなつかしい叡電と嵐電です。もともと両路線ともに京福電鉄でしたが、叡電は独立して京阪電鉄の子会社になってるようです。叡電沿線は、さまざまな心霊スポットや都市伝説の宝庫です。これから幾つかを…

【金閣炎上 水上勉と三島由紀夫】

【金閣炎上 水上勉と三島由紀夫】 *1950.7.2 [京都] 金閣寺が放火で全焼する。 1950年7月2日の未明、国宝の鹿苑寺舎利殿(金閣)から出火、金閣は全焼し、舎利殿に祀られた足利義満の木像など国宝・文化財もともに焼失した。不審火で放火の疑いありと捜索中…

【06 昭和60年 小京都】by「THE日本/1985」

【06 昭和60年 小京都】by「THE日本/1985」 全国各地に「小京都」と呼ばれる街がたくさんある。「小京都」のWikipediaでの解説を引用する。≪小京都(しょうきょうと)とは、古い町並みや風情が京都に似ていることから、各地に名づけられた街の愛称である。室…

【02 昭和の路面電車】by「THE日本/1985」

【02 昭和の路面電車】by「THE日本/1985」 昭和には多くの都市で活躍していた路面電車も、いまや交通事情などから廃止された路線が多い。筆者は京都市内の北区に生まれ育ち、ほぼ30歳ぐらいまでその地で生活していた。京都市内で最も北を走っていた市内電車…

【01 昭和末にみる京都のおもしろ前衛建築】by「THE日本/1985」

【01 昭和末にみる京都のおもしろ前衛建築】by「THE日本/1985」 手元に『日本が見える、日本が読める大辞典・「THE日本」』(1986年講談社刊)という大型の本がある。当時、多くのカラー写真が掲載された一冊ものの辞書・図典シリーズが刊行されていて、そのつ…

高野悦子『二十歳の原点』

【高野悦子『二十歳の原点』】 NHK「かんさい熱視線」(2/10)で、高野悦子『二十歳の原点』が取り上げられた。50年近くたった今でも、読まれているというのが驚きだ。 半世紀近く前、学園紛争や反体制活動の狭間で、社会活動と個人の恋愛などの葛藤に悩み自殺…

梶井基次郎『檸檬』

【梶井基次郎『檸檬』】 「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終おさえつけていた」 『檸檬』はいささか大仰な書出しで始まるが、当時すでに肺病を発症し、それに伴う発熱や神経衰弱に悩まされていた梶井基次郎の鬱屈した不快な心境を表わしたものだろう…

旭丘中学校

【旭丘中学校と旭丘事件】 母校旭丘中学校、半世紀前を思い出して投稿します。昭和36年度入学です。 写真1.航空写真での全景。敷地の様子は変らないが、北山通り側にプールが出来ているようですね。昭和22年に京都市立待鳳中学校として創立、その名のごと…

「山崎ハコ 呪い」

「山崎ハコ 呪い」この、こわ〜い歌の背景が、「大徳寺高桐院の参道」なのを発見!(笑) >https://www.youtube.com/watch?v=weLA22wlSq4 ここは細川家の菩提寺で、細川忠興(三斎)と非業の死を遂げた細川ガラシャ夫人の墓塔がある。森鴎外の著作「興津弥五…

善き哉、此の汁

【善き哉、此の汁】 深夜に「善哉(ぜんざい)」、正月餅の残り物始末に喰ふ(笑) 「善哉」は仏教用語のようで、本来は、仏陀が弟子の言ったことに「善きかな!」と賛同を示したときの言葉。一休禅師が、大徳寺の僧から小豆汁に餅を入れたものを饗されて、「善…

初雑煮 謹賀新年 昼すぎて

京の庶民のお雑煮はこんなもん。昆布だし白みそに、大根と金時人参煮て、丸餅いれる。 初雑煮 謹賀新年 昼すぎて 何爺

餅つき

【餅つき】 京都の実家での子供時代には、毎年年末30日になると自宅の土間で「餅つき」をやった。「おくどさん(カマド)」に「せいろ」を積み上げてもち米を蒸し上げる。それを木の「うす」の上でひっくり返し、父親が「きね」でつく。きねの合間に、脇で餅…

『「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと

『「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと読む」世界』http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/23/news055.html これは西陣周辺の織屋[オリヤ]の次男として生まれた育った自分にとっては、きわめて当たり前のことだった。…

水上勉と京都

【水上勉と京都】 作家水上勉は、直木賞受賞作『雁の寺』や、金閣寺炎上をテーマにした『五番町夕霧楼』及びノンフィクション作『金閣炎上』などで、京都を舞台とした作品を描いている。水上は福井県の寒村に生まれ、生家の貧困から9歳で京都の臨済宗寺院相…

『縁切り伝説』

『縁切り伝説』 この節で最後に取りあげるのが「縁切り伝説」のある特異空間である。その場所で男女カップルがデートをすると縁が切れるという噂であって、特にストーリーのある伝説というよりはほとんどジンクスに近いものである。まずは有名な井の頭公園の…

「郷土誌散策 京の七野 紫野をあるく」

「郷土誌散策 京の七野 紫野をあるく」 ・茜指す紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る(額田王) 先回はこの歌の紫野と勘違いしたが、あらためて、京の北の洛外にひろがる「紫野」を歩いてみよう。現在「紫野」との地名が付いている地域を、おおよその赤…