サブカルチャー

ナンセンス漫画

かつて、ナンセンス漫画というジャンルがあった。まだ大人向けと少年向けのマンガ雑誌が分かれていた頃で、大人向けの「週刊漫画サンデー」などがその主戦場だった。やがて劇画というストーリー性の高いジャンルが登場し、ナンセンス漫画は影が薄くなってい…

【そこにはフォーククルセダーズが流れていた】

【そこにはフォーククルセダーズが流れていた】 ◎フォーク・クルセダーズとフォークソングブーム *1968.2.20/ 大ヒットの「帰って来たヨッパライ」に続く第2弾として、翌2月21発売予定の「イムジン河」が、突如、発売中止される。 この時期のラジオ局は、「…

【ジョージ秋山追悼】

【ジョージ秋山追悼】 ジョージ秋山といえば「浮浪雲」で有名だが、漫画家としての彼の変身を3段階みてきた。60年代後半に少年マガジンなどで「ほらふきドンドン」「デロリンマン」といったギャグ漫画を連載し、注目していた。 当時は大学生などが平気で少年…

【和田誠氏追悼】

【和田誠氏追悼】 和田誠氏の、しゃれた軽いタッチで人物の内面まで映し出すようなイラストが好きだった。私の好みの本と氏のイラストの相性が良いのか、若い時に購入した本の装丁は和田誠氏のものがたくさんある。 その一冊に「お楽しみはこれからだ」とい…

【写真家・林忠彦と無頼派作家】

【写真家林忠彦と無頼派作家】 https://cardiac.exblog.jp/17894397/ これは「紫煙と文士たち」と題した写真展の 展示作品集である。林忠彦という戦後間もない時期から活躍した写真家で、日本の風俗や文士・風景など多岐にわたる写真を撮影した。 兵隊靴を履…

【トキワ荘の青春】

【トキワ荘の青春】 映画『トキワ荘の青春』をテレビBSでやっていた。盟主手塚治虫がアパートを去った後も、慕って集まる若手漫画家たちの兄貴分として、みんなの面倒をみた寺田ヒロオを本木雅弘が演じて、主人公として描かれている。 https://ja.wikipedia.…

「クレーの絵本」谷川俊太郎

「クレーの絵本」谷川俊太郎 本棚の奥から、こんな絵本がでてきた。「クレーの絵本」で谷川俊太郎の詩が添えられている。1995年発行。 クレーの絵は、メルヘンぽいシンプルな形象の奥に、不思議な世界の謎を突きつけてくる。 リルケ、カフカなど、この時期の…

【日本のフォークブーム】

【日本のフォークブーム(第一次・60'後半〜70'初め】 日本でのフォークソングは、戦後のアメリカン・フォークの強い影響下で始まった。アメリカでは、民衆の間で親しまれた民謡やカントリー&ウェスタンの系譜をもつ曲を、独自に編曲して自演するミュージシ…

【グループサウンズというブーム】

【グループサウンズというブーム】 1960年代後半に「グループサウンズ(GS)」と呼ばれた、エレキギターなどの演奏及び歌唱を行うグループが、すい星のごとくメインステージに登場し、社会現象にまでなった。音楽ジャンルに詳しいわけではないが、ビートルズ…

60年代ガールズ・フレンチポップスの動画集

60年代ガールズ・フレンチポップスの動画集 https://www.youtube.com/watch?v=IP2fTeOm788&list=PLpCTHnuJMCzZROxtobW8gEcH05WBmCAAA 60年代、アメリカン・ポップスとビートルズ旋風が吹き荒れた時期に、フランスでは「イエイエ」という独自のフレンチポップ…

【絵本のプレゼント】

【絵本のプレゼント】 孫娘の二歳の誕生会をやるので来てくれと、次男ところから連絡があった。さて、誕生日プレゼント無しの手ぶらというわけにもいかず、久しぶりに本屋に寄った。 学生時代に同居していた、兄とこの甥っこにも、金のない時のアイデアで絵…

【フランス・ギャル死去】

【フランス・ギャル死去(2018.1.7)】 シルヴィ・バルタンらとともに60年代に、イェイェギャルと呼ばれたフランス・ギャルが死去。享年70。なつかしの「60年代ガールズ・フレンチポップスの動画集」を貼っておく。 【あなたの知らない素敵な世界】60年代ガー…

【映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」をテレビで観た】

【映画「ALWAYS 三丁目の夕日'64」をテレビで観た】 https://ja.wikipedia.org/wiki/ALWAYS_%E4%B8%89%E4%B8%81%E7%9B%AE%E3%81%AE%E5%A4%95%E6%97%A5%2764 テレビでたまたま、映画「ALWAYS 三丁目の夕日'64」をやってるのを観た。この手のものを積極的に観…

【新入社員研修のことなど】

【新入社員研修のことなど】 1973年4月資生堂に入社して、伊豆の山間にある立派な研修棟に缶詰されて、一週間の新入社員研修、こういう団体生活は大の苦手だった。 研修はいろいろなメニューがあったが、気晴らしにと行われた山間ラリーみたいな研修で、事前…

【戦争は知らない / フォーク・クルセダーズ】

【戦争は知らない / フォーク・クルセダーズ】https://www.youtube.com/watch?v=79Ld-CdgVeg&list=RD79Ld-CdgVeg&start_radio=1&t=12 この曲は、寺山修司が作詞して、ラテン歌手坂本スミ子が歌ったが、シングルのB面でまったくヒットしなかった。ところが、…

【柳原良平追悼】(1915/08/19)

【柳原良平追悼】(1915/08/19) サントリー・トリスのシンボルキャラクター、「アンクル・トリス」をつくり出した柳原良平さんが死去。また懐かしい昭和の星が一つ消えた。 昭和30年代のサントリー(当時は「寿屋」)宣伝部には、後の作家 開高健、山口瞳、…

「山崎ハコ 呪い」

「山崎ハコ 呪い」この、こわ〜い歌の背景が、「大徳寺高桐院の参道」なのを発見!(笑) >https://www.youtube.com/watch?v=weLA22wlSq4 ここは細川家の菩提寺で、細川忠興(三斎)と非業の死を遂げた細川ガラシャ夫人の墓塔がある。森鴎外の著作「興津弥五…

「印象批評」ということ

【「印象批評」ということ】 2012/05/30 twitter連投より この吉田秀和氏への追悼文を読んで、「印象批評」という言葉を懐かしく思い出した。クラシック音楽を聴いて、「文学的すぎる」と言うだけでいっぱしの音楽通気取りになれたのも、氏の裏の功績なのか…

映画音楽 フランシス・レイ

映画音楽 フランシス・レイ クロード・ルルーシュ監督とのコンビによるロマンス作品を多く手がけている。いずれも耳に馴染んだロマンティックな曲ばかり。 『男と女』 共に相手を亡くし幼い子を抱えた男と女、たちきれぬ過去の想いに捉われながらも、偶然か…

ニノ・ロータの映画音楽

映画音楽集、まずはニノ・ロータ、フェデリコ・フェリーニ監督と組んで多くの名作をものにした。 https://www.youtube.com/watch?v=Mc3y7hLuKpc&list=RDMc3y7hLuKpc#t=8 これは初期の『道』。粗野な大道芸人 ザンパノと、いささかオツムが足りなげな純真ジェ…

絵本など

【絵本など】 せなけいこ「ねないこだれだ」、かこさとし「はははのはなし」、ブルーナ「ミッフィー」、北杜夫 作 和田誠 絵「ぼくのおじさん」 独身時代はずっと実家に同居していた。すでに兄の所帯になっており小さい甥も二人いて、なんとなく居候している…