神戸児童殺傷事件

 あの「少年A」が仮退院とかで社会に出てくるということらしい。この事件については『 「内面」の終焉』というテーマで言及したことがある。このところ、ほぼ同年齢の息子と接する機会が増えているのだが、書いたことにさほど間違いがないとの感を強めている。
 その主題からいうと、この出所は、少年院での訓育により少年Aの「内面」が形成されて「成人B」に変成されたということになるが、さてどうなのか。少年がそれなりの社会性を獲得しているということなのだが、それはまだかなり「人工的」なものであろうと考えられる。彼にとっては、社会に出て、さらにもう一つ「新たな自我」を獲得するという課題が架せられているはずである。

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  • キーワードてのを登録しようとしたら「はてな市民である必要があります」なんて表示がでた。せっかく書いたのにけったくそ悪いから、ここに貼り付けておこう(笑)。

現代伝説
 都市伝説とも呼ばれる。
 民俗学文化人類学分野では、村落共同体につたわる伝統的な話や物語を「伝説」として取り上げられてきたが、都市化が進展してそのような共同体基盤が失われた現代でもうわさ話や流言は飛びかっている。
 そのような現代のうわさ話は、伝統的な共同体で醸成された伝説とは質的に異なった伝播経路やスタイル・内容をもち、欧米ではUrban Legendと呼ばれている。「都市伝説」という用語はその訳語とみられるが、かならずしも都市地域に限定されるものでもないので、より一般的に「現代伝説」という呼称が使われることも多い。
 かつて流布した話には、「口裂け女」「トイレの花子さん」「試着室ダルマ」等々さまざまなものがある。