【柳原良平追悼】(1915/08/19)
【柳原良平追悼】(1915/08/19)
サントリー・トリスのシンボルキャラクター、「アンクル・トリス」をつくり出した柳原良平さんが死去。また懐かしい昭和の星が一つ消えた。
昭和30年代のサントリー(当時は「寿屋」)宣伝部には、後の作家 開高健、山口瞳、そして画家・イラストレーターの柳原良平など、そうそうたるメンバーが揃っていた。
「江分利満氏の優雅な生活」で世に出た山口瞳や、「裸の王様」で芥川賞の開高健といった元同僚作家のカバーイラストを担当し、船の絵をこよなく愛した画家としても有名。
何といっても、もっとも記憶されているのが「アンクル・トリス(通称トリスおやじ)」だろう。「トリスを飲んでハワイへ行こう!」で、アロハシャツでフラを踊るトリスおやじのキャンペインCMは斬新だった。
https://www.youtube.com/watch?v=dnyOQEg4Rvc
S36年当時、ポピュラーな新婚旅行地は、関東は熱海、関西は白浜とかだった時代に、ハワイ旅行が当たるというキャンペイン。1$=¥360 という固定為替制で、まだ海外旅行も自由化されていなかった。
そんな中で抽選でハワイ旅行が当るというものだが、実際に当選者に贈呈されるのは、ハワイ旅行の資金としての「積立預金証書」だったとか。いったいいくらの預金証書だったんでしょうね。
逝く夏や昭和は遠くなりにけり