001.日記を始める?

【001.日記を始める?】
 
 平安時代の女流文学に「日記文学」というのがある。『蜻蛉日記』『紫式部日記』『和泉式部日記』『更級日記』等々あるが、これらは今の人が思う日記とは異なって、ある種の回想録に近いようである。

 私も若いときには、何度か「日記」を付けようと試みたことはある。しかし、いずれも数日で挫折、つまるところ内的にも外的にも、毎日記すような出来事が何もないのである。ひどいときには、今日は楽しかったというときには○、楽しくなかったら×、みたいな天気予報みたいな時もあったが、すべて処分して今は無い。

 とにかく、自分の回想を記すことに普遍的な意味があるか、などと考えると即座に頓挫してしまうのだが、そういうこととは関係なく、自身の過去を振り返っておきたく思い、始めてみようと考えた。

 冒頭であまり長く書くと、尻つぼみになって数日で終るという経験則から、今日はここまでw