【映画備忘録03】

【映画備忘録03】
 

『ラストデイズ・オブ・サードエンパイア』"EDEL WEISS PIRATEN"(2004/独)

https://plaza.rakuten.co.jp/kapon2/diary/200707200001/
 

 ナチス・ドイツ陥落間際のケルン近郊で「エーデルヴァイス海賊団」と称する少年達の不良グループが、反ナチス的な行動でゲシュタポに本格的な弾圧を受ける悲劇。


 「エーデルヴァイス海賊団」を不良グループというのには語弊があるが、もとはやんちゃな若者のアウトドア派娯楽集団のようなもので、権力への反発心からナチス側のヒットラー・ユーゲントと抗争ゴッコを繰り返していたようだ。それが本格的な反ナチス活動に引き込まれて行き、悲惨な結末を向かえる。

 実際にあった悲劇だようだ。しかし、売らんかなという邦題にはあきれる。「第三帝国の最期」なんていうと、誰でも、ベルリン市街戦などのシーンを思いうかべるじゃないか。
 

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『2012』(2009/米)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/2012/332430/

 

 2012に地球の地殻が崩壊して人類絶滅の危機!という大パニック映画。NASAが選んだ「ありえない映画No1」に輝いただけあって、突っ込みどころ満載だが、宗教色、政治色抜きの娯楽スペクタクルとして、まあ愉しもう(笑)
 

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ユナイテッド93』"United 93"(2006/米)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%8993

 

 911アメリ同時多発テロでハイジャックされた4機中、乗客の抵抗により唯一テロ目的に達せず途中墜落した、ユナイテッド93号機の機内の模様を描いたノンフィクション・サスペンス。
 

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グリーン・ゾーン』"Green Zone"(2010/米)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3

 

 イラク戦争を舞台に、開戦の名目にされた大量破壊兵器の所在をめぐるミステリー・アクション。大量破壊兵器情報の捏造と秘匿にからむ単純なミステリーとしては、それなりに楽しめる。
 

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『処刑教室』"Assassination Of A High School President"(2008/米)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E5%87%A6%E5%88%91%E6%95%99%E5%AE%A4/339347/

 

 学園ノワール・サスペンスとでも呼ぶのかな。フィルム・ノワール的な世界を、ハイスクールを舞台に置き換えたブラックなサスペンス。

 生徒だけでなくBウィルス扮する校長まで、みんなモラル崩壊した世界のイカレタ人たちなので、ちょいとコメディタッチな気配も出てくるというか、サスペンス・コメディらしい。インモラルというよりノンモラルな世界は、ある意味、今日的なわけだ。
 

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シザーハンズ』"Edward Scissorhands"(1990/米)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BA

 

 ティム・バートンとジョニー・ディップのコンビでの出世作。手が鋏のままで未完成の人造人間の愛と哀しみを、ジョニーが目の動きだけで名演技。鋏はバルタン星人からヒントを得たか?(笑)
 

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『青春群像』 "I Vitelloni:雄牛 / The Loafers" (1953/伊)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%98%A5%E7%BE%A4%E5%83%8F


 青春群像というと青雲の志を抱く青年とかが想像されるが、英題の意味するように、ひたすらグウタラな交友を続ける若者たちの話。能天気そうでそれなりに鬱屈を抱えてる様が、滑稽味を交えて描かれる。フェデリコ・フェリーニ監督の自伝的要素も含まれている。
https://www.youtube.com/watch?v=O85C952ueSU&list=PLRWDRGAQXaJ0vHOpe0O2E3JMHcSrfFjld
 

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『誰がため』"Flammen & Citronen"(2008/デンマーク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%B0%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%82%81

 

  ナチスドイツ占領下のデンマークレジスタンスに身を投じたフラメンとシトロンの実話に基づいた物語。あまり目にしない当時の北欧諸国の状況が描かれていて興味深かった。
 

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