【映画備忘録02】

【映画備忘録02】
 

マーラー 君に捧げるアダージョ』"Mahler Auf Der Couch" (2011/独・墺)

 
 邦題からは天才作曲家のラブロマンス風伝記映画という印象を受けるが、これはダメ。原題は「カウチベッドの上のマーラー」で、フロイト博士の診察室にあるボロいカウチでカウンセリングを受ける、神経症マーラーを示している。

 19歳下の奔放な夫人の不倫に悩み、よれよれになったマーラーが、変人フロイト博士を頼って来るという、心理的推理ドラマと言ったところ。変人精神分析フロイト神経症の天才音楽家マーラーとのカラミが、コメディタッチで楽しい(笑)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC_%E5%90%9B%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%92%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7
 

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『11'09''01/セプテンバー11』"11'09''01 September 11" (2002)

 
 9:11同時多発テロ事件をテーマに、世界中の11人の映画監督によって製作されたオムニバス。直接的には事件に関係ない内容のものもある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/11'09''01/%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC11
 

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戦火の勇気』 "Courage Under Fire" (1996/米)

 
 湾岸戦争を舞台に、戦死した女性大尉が、名誉勲章にあたる英雄であったかどうか。食い違う兵士の証言から真実を探る。芥川の「藪の中」を原作にしたクロサワの「羅生門」をヒントに?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E7%81%AB%E3%81%AE%E5%8B%87%E6%B0%97
 

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アラトリステ』"Alatriste"(2006/西)

 
 全盛期を過ぎ衰退に向かう17世紀のスペイン、政略渦巻く中で、おのれの義に従って生きて闘った孤高の戦士アラトリステを描く。当時のスペインの歴史を知らないと、少し分かりづらいかも。

 まあ、土方歳三のスペイン版として見れば、歴女とかには受けるかもw
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
 

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『ダイアナ妃の小説家』"The Biographer"(2002/英)

 
「ダイアナ妃の真実」を書いたアンドリュー・モートンが、王室側からの妨害に耐えて出版に至るまでの取材過程の葛藤を描いた実録物。ダイアナ妃から情報提供を受け、妃側の視点に立つ
https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=0087939794
 

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『シャネル アンド ストラヴィンスキー』"Coco Chanel & Igor Stravinsky" (2009/仏)

 
 仏映画らしくしっぽりとしたココとイゴールラブロマンス。実際には映画のような不倫劇ではなく、イゴールの才能を愛したのかも。

 現にココ・シャネルは、生涯に渡ってストラビンスキーのパトロン的な立ち位置を保ったらしい。圧巻のシーンは、冒頭で演じられるバレー劇「春の祭典」である。おかげで、ラブロマンスというよりむしろ音楽バレー映画として楽しめた。

 しかし映画の世界から一歩出ると、ココは貧しい境遇からその名声を得るまでに、多くの男をパトロンや肥やしとして成り上がって来た。これはデヴィ夫人などと同じくよくあるパターンで、女性がある種の才能を開花させるには、男性社会では避けられないことでもあるのだろうか。

 ドイツ占領下では、ココはゲシュタポ高官の愛人となって、戦後には対独協力者、売国奴として非難を浴び苦難の時期を過ごすが、不死鳥のようにファッション界に復帰した。

 その生涯の評価は立場によって180度ことなるだろうが、ファッションにおいて「女性解放」に果たした役割は、歴史として評価されるのかもしれない。
http://www.cinemacafe.net/movies/22485/
 

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ボーン・アイデンティティー』"The Bourne Identity"(2002/米)

 
 瀕死で記憶喪失の状態で救出された男が、ジェイソン・ボーンというCIAの秘密工作員だったと知るとともに、彼を抹殺する指令を受けた同僚たちに命を狙われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC
 

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『a time of war 戦場の十字架』"Passchendaele"(2008/加)

 
  第一次大戦に参戦したカナダ軍が、ベルギーのパッシェンデールの戦いで多大な犠牲を払いながら勝利した史実に基づく。軍曹と従軍ナースの戦争ロマンスが機軸
https://ameblo.jp/eigasuki/entry-10436671464.html
 

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ジョーズ2』"Jaws 2"(1978/米)

 
 大ヒット『ジョーズ』の続編で、スピルバーグは監督を引き受けず別の監督に依る作品。初編のとき、足元から襲ってくる巨大鮫の恐怖感は斬新だったが、今回のはどう見ても二番煎じの感が否めない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%BA2
 

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