トランプ米大統領就任一週間後の動向メモ

【トランプ米大統領就任一週間後の動向メモ】
 
「NY裁判所 イラク人男性に滞在を許可」 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170129-00000026-nnn-int

 ぽんぽん大統領令を出しているが、これは行政命令だから、司法によって拒否できる。また、メキシコとの壁などは予算の裏付けが必要だから、議会の議決を要するものも多い。
 つまり、公約を矢継ぎ早に実行する演出をやってるわけで、どこまで本気で実行させるのか見極める必要がある。
 さらに、自動車企業に強制的に工場を作らせるなどの経済政策は、目先の効果と経済的な先の結果とに時間差があるから、人気取りにだけ寄与して、負の結果が出るころには退任してたりするから要注意だね。
 ということで、今のところは選挙中と同じくポピュリズムで人気取りをやってるだけ、今後がどうなるかだと思う。
 

 アメリカ大統領の権力は、一見絶大だと思えるが、それは主に外交政策においてだと思われる。
 内政における大統領令などは、司法立法のチェックを受けるし、オバマケアなどの例をみても、思うままに実行できるものでもない。
 日本は議院内閣制なので、総理大臣単独ではできることがほとんど無いが、内閣の閣議決定を通じて、政令を出せるし、議会に立法を提出することもできるし、司法のトップも指名できる。うまく運営すれば、米大統領以上の権限を行使できる立場にあるのだ。
 トランプに対抗するには上記のような行政の穴をついて、日本の総意を引き受けて対抗すれば十分にやって行ける。
 さらにトランプは、上記のような公開の場ではなく、個別のネゴシエーションの場でゴリ押しをしようとするから、ロビー活動など目に見えない所での政治が必要だね。ロビー活動や諜報活動などの予算を増やして、他の先進国並みになることが、まず日本には必要とされる。